2015/16シーズン夏の補強動向(5):ヘルタ・ベルリン

【昨季の総括】

順位得点失点ボール支配率1対1勝率起用選手数       
15365242%49%26       
ブンデスリーガ残留を2014/15シーズン最大の目標としていたヘルタ。2月にヨス・ルフカイ前監督を更迭し、パル・ダールダイ監督へバトンを託した同クラブは、リーグ終盤になり失速を見せたものの、最低限のミッションはなんとか達成している。ビッグチャンス決定率そのものは58%と、18クラブで3位だった点は高く評価できるが、相手ゴール前までボールを運びビッグチャンスを作りだすという“分母”が少なかったのもまた事実。攻守における問題は山積みのまま15位でシーズンを終えた。

【期待される新戦力】
スポーツディレクターのミヒャエル・プレーツ氏がまず獲得に動いたのは、バイエルン・ミュンヘンの若きタレント、ミッチェル・ワイザー。現在21歳の同選手はサイド・アタッカーとして才能を開かせつつあり、ヘルタにとっては心強い戦力となるだろう。またサミ・アラギもマインツへの期限付き移籍を終えカムバックし、さらには身長170cm前後と小柄ながら、豊富な運動量でフライブルクの中盤を支えたウラジミール・ダリダの補強にも成功している。

【放出された主力選手】
ヘルタを去っていったのはマーセル・ヌジェングとヨニー・ハイティンハ、そしてダルムシュタットへ期限付きから完全移籍となったファビアン・フォラントの3名。しかしいずれも昨シーズンの主力として、クラブの根幹を支えたとは言い切れず、彼らの放出が大幅な戦力ダウンに結びつくとは考えにくい。

【さらなる補強の必要性】
ダールダイ監督の希望リストにはまだCB1人、攻撃的MF1人が残っているとされていたが、ダリダの獲得により中盤の補強はひとまず終えたと見ていいだろう。したがって残すところは最終ライン中央の強化。プレーツSDの手腕に注目したい。