ブンデスリーガのシーズンオフ、選手たちは1年の疲れを癒し、新シーズンに向けて英気を養ったが、各クラブの強化部門は来たる新シーズンに向けて、選手の獲得や放出など忙しく動き続けていた。ここでは、ほぼ固まりつつある各クラブの補強リストを眺めながら、2015/2016シーズンの展望に触れてみよう。第1回は日本代表の武藤嘉紀が加入したマインツから。

【昨季の総括】

順位得点失点ボール支配率1対1奪取率起用選手数       
11454749%50%29       
スポーツディレクターのクリスティアン・ハイデル氏は、昨季、冬の中断期間に、前半戦の成績不振からの脱却を睨んで監督交代の判断を下した。当時U23チームを指揮していたマーティン・シュミット監督がトップチームへ格上げされ1部残留を果たしただけでなく、一時は欧州リーグの出場権へも届きそうな所までチームを引き上げた。そのシュミット監督が今季引き続き、チームを率いる。

【期待される新戦力】
マインツのような中堅クラブは、毎年、主力選手の放出を余儀なくされる。それは今年も例外ではなく、この夏も欠員の出たポジションを埋めることに追われている。先日、入団発表を行った日本代表の武藤は、アタッカーとしてサイド攻撃の質とスピードアップを請け負う。シュミット監督は武藤、バイスラー(ハンブルクから新加入)、クレメンスそしてハイロの4選手を「両サイドのロケット」と表現し期待を寄せている。守備的MFとしてスイス1部リーグのバーゼルから加入したファビアン・フライにも注目したい。

【放出された主力選手】
今年もマインツにとって、主力選手との辛い別れがあった。ストライカー岡崎慎司も、もちろんその一人だ。昨季は32試合に出場し、チームでトップの12得点を挙げた点取り屋は、新天地であるレスター(プレミアリーグ)へ旅立った。そしてもう一人、2年間マインツでプレーし、中盤に欠かせない存在へと成長を遂げたヨハネス・ガイスが、次のステップを求めてシャルケへ移籍した。

【さらなる補強の必要性】
ハイデル氏とシュミット監督は、勢力的に選手を探し続けている。ニコルチェ・ノベスキが抜けたセンターバックの穴を埋めなければならない他、岡崎の代わりとなるセンターFWの獲得も必要だ。ハイデル氏は新戦力の獲得において「われわれはもう若手選手を養成するためのクラブではない。プロ選手がその能力を高めるためのクラブだ」と、明確な狙いを示した。