カールハインツ・コーベルはブンデスリーガ最多の602試合出場という金字塔を打ち建てた。特筆すべきは、コーベルがプロ選手としての生涯(1972年〜91年)を一つのクラブ、アイントラハト・フランクフルトに捧げたことだ。近年、このような選手はまれではあるが、現役選手でコーベルの記録に近づく者はいるのだろうかーー。

シュバインシュタイガーがトップ

現役選手の中で“クラブへの忠誠心”を体現しているのは、バスティアン・シュバインシュタイガーだろう(※)。現在までプロとして所属したのはバイエルン・ミュンヘンのみで、342試合に出場している。現役選手の同一クラブ出場ランキングではシュバインシュタイガーが断トツのトップ。ただし、シュバインシュタイガーがコーベルの記録を更新するには、少なくともあと8年は要する見込み。2位はレーバークーゼンで286試合に出場したゴンザロ・カストロだが、2015/16シーズンからは新天地・ドルトムントに活躍の場を移すことになった。

シュバインシュタイガーはトータルの出場数でもローマン・バイデンフェラー(ドルトムント)とステファン・キースリング(レーバークーゼン)の345試合に次いで3位に付けている。

(※)7月11日にマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)への移籍が発表された

フランクフルトから4人

同一クラブでの歴代出場トップ10を見ると、面白いことに1位のコーベルをはじめ、フランクフルト所属選手が4人もランクインしている(6位ユルゲン・グラボウスキ=441試合、9位ベルント・ニッケル=426試合、10位ベルント・ヘルツェンバイン=420試合)。それ以外の7選手(10位は同一で2人)は、バイエルンの2選手(4位ゼップ・マイヤー=473試合、8位ゲルト・ミュラー=427試合)以外は、ハンブルガーSV、ボーフム、ドルトムント、デュッセルドルフ、ブレーメンから一人ずつだ。

古株選手

若手時代を考慮しなければ、現在の所属クラブに忠誠を誓っているプロ選手はもっと多く数えられる。ドルトムントのGKバイデンフェラーは現在まで339試合でゴールマウスを守っており、ミヒャエル・ツォルク(現スポーツディレクター)の463試合に次ぐで同クラブ記録だ 。2002年に加入したバイデンフェラーは、2004年から正GKとして君臨しているが、昨季は何度かその定位置を後輩に奪われたこともあった。

アレクサンダー・マイヤーは、2004年からフランクフルトに在籍している。この11年で降格と昇格の苦楽をチームとともにしてきたマイヤーは昨季、終盤戦をけがで棒に振りながらも初の得点王に輝いた。

ブレーメンのキャプテン、クレメンス・フリッツは在籍10年目を迎え、同クラブで241試合に出場している。ことし5月には契約を2016年まで延長した。ブレーメンの年間成績は徐々に上向きになっており、フリッツ自身の調子も良い。新シーズンの目標を「全34試合出場」に定めているベテランは、まだまだキャップ数を重ねることだろう。

キースリングはレーバークーゼンに所属して10年になり、2017年まで契約を残している。キースリングは同クラブで122ゴール(286試合)を挙げており、182得点のウルフ・キルシュテンに次いで、チーム歴代2位の記録だ。

エルキン・ソトはマインツで8年目を迎えたが、159試合目となった昨季第31節のハンブルク戦で左膝関節の脱臼という重傷を負った。ソトはシーズン終了後に帰郷(コロンビア)を希望したが、マインツは復帰の見込みが立たない同選手に1年の契約延長を申し込んでいる。

マルセル・シェーファーは2007年にウォルフスブルクに加入し、これまで231試合に出場。同クラブでブンデスリーガ優勝(2009年)とドイツサッカー連盟カップ優勝(2015年)を経験した。

シャルケのキャプテン、ベネディクト・ヘーベデスも2007年から194試合に出場しており、その6年前からも同ユースチームに所属している。