Summary

  • オバメヤンがアフリカ杯参加によりリーグ戦最大3試合を欠場
  • ドルトムントは今季16ゴールのエース抜きでリーグ後半戦を迎える
  • ロイスやデンベレ、ゲッツェらにとってはアピールのチャンス

ピエールエメリック・オバメヤンのアフリカネーションズカップ参加により、ドルトムントは最長で1カ月もエース抜きでの戦いを強いられる。エースストライカーの不在は現在6位に甘んじるチームの上位浮上を難しいものにするかもしれない。だが、代役のオプションを数多くそろえるトーマス・トゥヘル監督にとってはチーム改革の好機でもある。

オバメヤンはここまで一人でリーグ戦16ゴールを挙げているが、ドルトムントはオバメヤン以外の選手が計19ゴールを記録。攻撃陣に豊富なタレントを有しており、チーム改革を強いられることが結果として新発見につながる可能性もある。オバメヤンに代わる得点源として最も期待されるのはマーコ・ロイス。11月にケガから復帰し、リーグ戦出場はまだ4試合と彼の2016/17シーズンは始まったばかりだ。ウィンターブレーク中にトップコンディションを取り戻せれば、ブンデスリーガ通算86ゴールの得点力をいかんなく発揮するだろう。

また、トゥヘル監督がどんな布陣を採用しても、ドルトムントが“供給ライン”に困ることはない。ウスマン・デンベレは今季のリーグ戦でライプツィヒのエミル・フォースベルクに次ぐ8アシストを記録。エース不在の中でも攻撃の幅を広げてくれるはずだ。もちろん、エムレ・モルやアンドレ・シュアレなどにも同じことが言える。モルは6-0で大勝した第3節のダルムシュタット戦でブンデスリーガ初得点を記録。その後は2点目が遠いが、エース不在が新星に輝くチャンスをもたらすかもしれない。

膝のケガに悩まされていたシュアレも、ロイスと同様にウィンターブレークを利用して調子を取り戻してくるだろう。経験豊富なドイツ代表アタッカーは実績とゴールへのビジョンの両方を兼ね備えている。また、忘れてはいけないのがクリスチャン・プリシッチだ。今季の彼は686分しかプレーしていないにもかかわらず、ここまで4つのゴールを演出し、自らも2ゴールを挙げている。

トゥヘル監督が躊躇する必要のないオプションも存在する。ヨアヒム・レーヴ監督によってドイツ代表で実証済みであるマリオ・ゲッツェの“偽9番”だ。夏にバイエルン・ミュンヘンから復帰したが、前半戦は彼本来のクオリティを垣間見せただけに過ぎない。後半戦こそ、2014年のワールドカップ決勝で放った輝きを取り戻す勝負の時期となる。

絶対的な得点源であるオバメヤンの離脱はドルトムントにとって痛手だ。しかし、トゥヘル監督はマインツ時代にもチーム改革の能力を実証している。リーグ再開初戦となる第17節のブレーメン戦、そして第18節のマインツ戦、第19節のライプツィヒ戦でドルトムントがどんな戦い方を見せるのか。指揮官はエースの不在をピンチではなく、チャンスと捉えているに違いない。