Summary

・ドルトムント中盤の要、ワイグル

・手本とする選手は、今季限りで引退するアロンソ

トーマス・トゥヘル監督が今季チーム最多となる24試合に起用するなど、ユリアン・ワイグルの存在は、今やドルトムントの中盤に欠かせないものとなった。しかしピッチ上の若き戦略家は慢心することなく、絶えず成長の道を模索。短所を克服し、長所をさらに伸ばすことを念頭に置き、ドイツを代表するボランチへと変貌を遂げつつあるのだ。

そんなワイグルが手本とする選手は、今シーズン限りでの現役引退を発表した、バイエルン・ミュンヘン所属シャビ・アロンソ。彼と同様、ワイグルも守備的MFを本職とし、ボールを受けてはそれを散らすといった、攻撃の起点としてのプレーを得意としている。

2人のパスの正確さについては、今さら言うまでもない。スイス時計に例えられるほど精巧な技術を持ったワイグルとアロンソの決定的な差は、これまで獲得してきたタイトルの数だ。アロンソはワールドカップ、欧州選手権、欧州チャンピオンズリーグ(CL)など、クラブや代表で主要タイトルをことごとく勝ち取ってきたが、ワイグルの自宅にはまだ1つもトロフィーが飾られていない。しかしそれもそのはず。ワイグルはまだ21歳と非常に若く、まもなくスパイクを脱ぐアロンソとは、キャリアの長さがまったく違う。

国籍や所属クラブこそ違えど、「アロンソ2世」の名に最もふさわしいのは、おそらくワイグル。この先長く続いていくであろうサッカー人生において、果たしてどのような活躍を我々に見せてくれるのだろうか。