Summary

・ブンデスリーガ第19節、バイエルン対シャルケ

・決戦を前にシャルケ所属コラジナッチが独占インタビューに応じた

内田篤人が所属するシャルケは2月4日のブンデスリーガ第19節で、首位を走るバイエルン・ミュンヘンと敵地で対戦する。この試合を前にシャルケ所属セアド・コラジナッチが、当サイト独語版の独占インタビューに応じてくれた。


――いよいよバイエルン戦です。やはりバイエルン戦の前は、他のクラブとの対戦よりも興奮するのでしょうか?

コラジナッチ ドイツで最強であるだけでなく、欧州でも指折りのバイエルンとの対戦ですからね。私にとってはいつも特別な挑戦ですよ。前節アイントラハト・フランクフルト戦では良い戦いができませんでしたが、バイエルン戦は素晴らしい試合になるでしょう。

――あなたがブンデスリーガで初先発を果たしたのもミュンヘンで開催されたバイエルン戦でしたね。4年前のあの時は、あまり良い気分ではなかったかもしれませんが・・・。

コラジナッチ まったくですね。本当にだめでした。当時の私は非常に若かったのですが、イェンズ・ケラー監督は私を先発で起用してくれたのです。しかもバイエルン戦ですよ!私が対峙した相手はアリエン・ロッベンで、本当に、本当に興奮したことを覚えています。0ー4という大敗を喫しましたが、今でもあの試合は私の記憶に残っています。

――2012/13シーズンのバイエルンは2位に25ポイント差をつけて優勝しましたが、今季の彼らは難しいシーズンを過ごしています。他のクラブがバイエルンを追い抜く可能性、もしくはバイエルンの力が弱まっているとお考えですか?

コラジナッチ いいえ、バイエルンが弱くなっているとはまったく思いません。ただ私が思うに、バイエルンにとって難しくなっているとは思います。近年ブンデスリーガのレベルはどんどん上がっていて、どのクラブも確実に力をつけています。世界で最も成功し、力強いリーグなのではないでしょうか。どのクラブも毎試合勝利を得るチャンスがありますし、相手がどの順位にいようと見くびってはいけないのです。

――おそらく多くの人がドルトムントレーバークーゼン、シャルケなどのチームがバイエルンを追走すると予想していました。しかし今、バイエルンに肉薄しているのはライプツィヒです。驚きを覚えたりはしませんか?

コラジナッチ 昨シーズン、ブンデスリーガ2部も見ていましたが、ライプツィヒの持つクオリティーは非常に高かったですし、素晴らしいサッカーをしていました。今季彼らが戦っているのは1つ上のブンデスリーガですが、バイエルンの後ろに彼らがいることは驚きではありませんよ。

――シャルケは前半戦、バイエルン戦でもライプツィヒ戦でも高いパフォーマンスを見せながら敗れてしまいました。運の悪さ、そして最悪のタイミングでのミスがあったからです。あの2試合は、今季のシャルケが良くないシーズンを過ごしていることの代名詞的な試合だったように思います。

コラジナッチ 私たちも同じような疑問を自分たちに抱いています。私たちが抱えている問題は、不変性が欠けていることです。前半戦の途中のように公式戦12試合無敗など良いパフォーマンスをする時もあれば、フランクフルト戦のように後で思い返したくもないような試合もしています。

――今季、まだ半分しか終えていませんがあなたは2ゴール4アシスト、つまりスコアラーポイントは6です。これは過去4シーズンの合計よりも倍近い数字です。マークス・ワインツィアル監督の下、3バックで戦っている恩恵でしょうか?

コラジナッチ 後ろに3枚いますからね。私が前へ行っても、彼らがしっかりとカバーしてくれます。マティヤ(ナスタシッチ)が私の後ろを守ってくれていることに信頼を置いてますが、4バックとなると、そうはいかないでしょう。自分の背後は自分で守らなければなりませんからね。今は前線へ飛び出して行けるので、もちろん楽しさもありますよ。

――左サイド、CB、ボランチ・・・あなたは色々なポジションでプレーできますが、シャルケの伝説的ユース監督ノーベルト・エルガート氏の影響は大きかったのでしょうか?

コラジナッチ エルガート監督は私の成長にとても大きな影響を与えました。私はユースの時にCBでプレーしていたのですが、試合で負けている時の終了間際は前線へ上がるよう命じられましたし、「セアド、しっかりと体を入れろ。ボールを前に入れるようにしろ」と、いつも言われていました。ボランチでプレーしたこともありましたね。トップチームに上がってからは、当時のフープ・ステフェンス監督が私を左SBにコンバートし、それ以来このポジションでプレーしています。

――昔あなたはジャーメーン・ジョーンズやキリアコス・パパドプーロスを模範としていました。しかし今では、シャルケユースの選手にとってあなたこそが模範的選手なのではないでしょうか?15歳、16歳、17歳のプロを目指す選手たちに何か助言をするなら、なんと言いますか?

コラジナッチ とにかく彼らに言いたいことは「どんなに状況が悪いように見えても、絶対に下を向いてはならない」ということですね。いつも良い日ばかりではない、ということを学ばなければなりません。私も2014/15シーズンに前十字じん帯を断裂しましたが、大きなけがをするなど、ネガティブな経験や時間を味わうこともあるかもしれません。しかし、その経験から何かを学び取る必要がありますし、自分に批判的な視線を向けることを怠らず、うまくいってない時にミスや問題はないか常に自分で探究することも大事です。しかしそれと同じくらい重要なのは、サッカーをする喜びを失わないことでしょう。ですから、彼らの両親には「~~しなさい!~~しなさい!」ということは言ってほしくありません。そのような言葉をかけても、子どもが成功することはほとんどありませんし、満足感を得られることもないでしょう。