Summary

・イスマエル監督を解任したウォルフスブルクにヨンカー監督が就任

・54歳オランダ人新指揮官について知っておきたい5項目

バレリアン・イスマエル監督を2月26日に解任したウォルフスブルクはその翌日、アンドリース・ヨンカー氏の新監督就任を発表した。本稿では、この54歳オランダ人指揮官について、知っておきたい5つの事柄を下記に紹介していく。


1)ファンハール氏の右腕

ヨンカー氏は、同郷の名監督ルイス・ファンハール氏とともに働いた経験を多く持つ。2002年夏、当時同氏が指揮を執っていたバルセロナ(スペイン)でコーチに就任すると、2009年夏にもバイエルン・ミュンヘンでファンハール氏は、再び自身の右腕としてヨンカー氏を招へい。同じサッカー哲学を持つ2人は、まだU-23バイエルンでプレーしていたトーマス・ミュラーの才能を見出し、トップチームに引き上げている。

2)アンチェロッティ監督よりも上!?

2010/11シーズン第29節、格下ニュルンベルク戦を1ー1の引き分けで終了し、順位が4位に下がったところで、ファンハール氏はバイエルンの監督職から解任された。当時のレギュレーションでは、ブンデスリーガから欧州チャンピオンズリーグ(CL)に出場するには3位以上が必須。それが危ぶまれたため、首脳陣は残り5試合となったところで、ヨンカー氏をコーチから暫定監督へ内部昇格させる。すると第30節から最終節までを4勝1分で乗り切り、3位でシーズンを終了。その約1年後、バイエルンがCL決勝に進出できたのは、ヨンカー氏の功績と言っても過言ではない。なお、これによりバイエルン指揮官としてヨンカー氏の平均勝ち点は2.60となり、カルロ・アンチェロッティ現監督の2.41を上回っている。

3)古巣への帰還

ウォルフスブルクはヨンカー氏にとって、「見知らぬ土地」ではない。2012/13シーズン夏、当時のフェリックス・マガト監督から招かれると、その後2014年6月30日までに同監督と9試合、ローレンツギュンター・ケストナー暫定監督と11試合、ディーター・ヘッキング監督と58試合、それぞれアシスタントコーチとしてウォルフスブルクのために戦っている。

4)元スウェーデン代表も入閣

おそらく、フレドリック・リュンベリという名は、日本のサッカーファンにもなじみのある名前だろう。かつて名古屋グランパスで指揮を執っていたアーセン・ベンゲル監督の下、アーセナル(イングランド)で2002年のプレミアリーグ最優秀選手、そして2004年と2006年に同リーグ優勝を勝ち取り、現役晩年には清水エスパルスでもプレーした、この元スウェーデン代表選手は、U-15アーセナル監督を辞し、ヨンカー新監督のアシスタントコーチとしてウォルフスブルクにやってきた。

5)ベンゲル監督からの信頼

2012年夏、ヨンカー氏はアーセナルからもオファーを受けていたが、これを断り、マガト監督のアシスタントコーチになる道を選んだ。しかし2013/14シーズンが終了し、ウォルフスブルクを去った直後、同氏はアーセナル行きを決断。つい先日まで、同クラブ育成組織のトップを務めていた。今回のウォルフスブルク指揮官就任にあたり、ベンゲル監督はヨンカー氏に今後の多幸を祈るメールを送っている。