「ライプツィヒに100%集中」
ドイツ代表の前線のファーストチョイス、コンフェデレーションズカップの得点王、ライプツィヒでリーグ戦21ゴールを記録……。ティモ・ウェアナーが自信過剰になってもおかしくない理由はいくらでもある。だが、実際の彼は慢心とは無縁の人間であり、まだ21歳とは思えない地に足のついた発言は、今後のさらなる飛躍を予感させる。当サイトではウェアナーに独占インタビューを敢行。注目を集めるライプツィヒのこと、欧州チャンピオンズリーグ(CL)への野心、もしサッカー選手になっていなかったら何をしていたかなど、多くの質問に答えてもらった。
――ライプツィヒは非常に若いチームですが、ブンデスリーガの戦いにすぐに順応しました。その要因を説明できますか?
ウェアナー 僕らが順位表の上のほうでシーズンを終えると予想していた人はとても少なかったと思う。でも、ライプツィヒには質の高い選手がそろっていて、チームスピリットもある。ピッチでそれを示すことができれば、何かを達成できると分かっていた。シーズンを通してそれができたと思う。
――クラブが8年前に創設されて以来、ライプツィヒは確実に階段を上がってきました。また2位になれますか?
ウェアナー 毎シーズンそういうことを期待すべきではないと思う。個人的には欧州リーグの出場権すら考えていないよ。今季は3つの大会を戦うから、それを楽しみたい。さっき言っていたように僕らはまだ若いし、チームとして成長していくだろう。でも、2016/17シーズンはもう過去の話だ。成し遂げたことを誇りに思うのはいいけど、成功に満足していては駄目なんだ。
――CLではモナコ(フランス)、ポルト(ポルトガル)、ベシクタシュ(トルコ)と対戦します。もっと悪い組み合わせになる可能性もありましたが、この抽選結果をどう思いますか?
ウェアナー 優勝候補と言われているようなチームと同じ組にならなくて良かったと思う反面、レアル・マドリードやバルセロナと対戦したかったという思いもある。ベルナベウやカンプ・ノウに観光ではなく、選手として行くことができたら最高だろうね。
――決勝トーナメント進出は可能でしょうか? 同グループの相手をどう評価していますか?
ウェアナー イスタンブールは素晴らしい町だよね。スタジアムの雰囲気も最高だし、声援で耳がおかしくなるほどだ。ポルトのサポーターにも同じことが言えると聞いた。モナコは昨季のCLで素晴らしいプレーを見せていたし、パリ・サンジェルマンを押さえてリーグ優勝もしている。それだけでも、どれだけの実力を持ったチームかは分かるよね。簡単な試合はない。ホームの試合に集中しなければいけない。僕らはホームではものすごく力を出せる。バイエルン・ミュンヘンでさえ、僕らのホームでは1点差で勝つのがやっとだったんだ(5月の対戦で4ー5)。ビッグクラブだって破ることができるよ。
――イスタンブールでの試合と比べると、ブンデスリーガの試合も色褪せて見えるでしょうか?
ウェアナー そんなことはない。ブンデスリーガの質の高さは分かっている。世界的に見ても強いリーグだし、小さな差が勝敗を分ける。90%の力では勝てないリーグだよ。